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地に歩む人がおりました
月にはろばがおりました
薄灰色の月の上
黒い鼻先、風をかぎ
ろばもぽくぽく歩きます
ぽっくり履いて歩きます
地に座る人が見上げても
雲に隠れておりました
暗闇めいた空の下
黒い眼差し、瞬かせ
ろばもぽくぽく歩きます
ゆっくり四つ足進みます
地に急ぐ人は忙しく
月はゆったり回ります
しんしん冷えた夜の中
消炭色の、毛皮着て
ろばはおなかが空きました
月色のパンをたべました
地に住む人が悲しんで
月にろばだけおりました
薄灰色の星の上
黒い鼻先、空仰ぎ
月を踏むのでろばからは
青い星だけ見えました
ろばは確かに土を踏み
人は途方に暮れています
長いまつげが濡れました
ろばはひとつだけなきました
月では五時をしらせます
うしろあるき うしろあるき
たんたんあるく
みあげたそら とおざかるよ
だんだんあかるく
うしろあるき うしろあるき
そろそろあるく
あくまででも ゆっくりいく
ころびたくない
うしろあるき うしろあるき
ねこがびっくり
くるりまわる まわりもどる
これでおしまい
隠れ咲きの花みつけた
つまずにそっと見ていた
かっさらう人はこないで
数えたわけじゃないけど
千回息を吸った
もう今日だけでいたい
わけじゃあないんだけどな
薄めた病み色の目に
青い空はまぶしい
かざす手の骨よりか
この花はきれいだ
土を吸うだけっていいな
水を飲むだけでいいな
エゴイストい呟きは
吸ってくれないのかな
あけた日の間の今日に
あかない戸があるやらで
もうちょい座ってたいよ
この隠れ花散るまで
朝から急に冷えて もうなんか秋だ
風邪ひいたみたくひまわりがしょげてる
こうも冷え込んだらそりゃあね、なんて
訳知り顔の僕だ
照らしてやれよ
日向に向く花なんだから
なんて雲につぶやいた
言っとくが病いではない
センチメンタリズム
自分がいるだけで がんばる花がある
気づかないよな、気づかないかな
こっちから乗り込むわけにもいかない
なあそうだよな
察してやれよ
風がひまわりを撫でて
彼女更にうつむいた
冷たい風は知らんと
八月を運び去る
ああもうこんな季節か!
秋はひまわりを枯らして 僕らには次の花咲く
夏はひまわりを咲かした 知ってるのは僕だ
まだ枯れない僕だ
今はまだ蕾で あるのは散る花だけ
水みたいな温度で 風だけ吹いていた
ああもうこんな季節だ!
次の日は底辺で
思惑通りちいさく
どん底におちている
でも電話が鳴った
12こある段に
振り分けられたって
それが明日ですって
向こうじゃ違うこと言ってる
でも電話は鳴った
しあわせも不幸も
そう大した話じゃあない
君からメールがきたとか
飛びついて骨打ったとか
それがどしたって話
今日はなんかにわかに
うれしいこと書いてあって
もうそんなんばっかだ
最近浮き上がってる
もうどうかしてるって話
占い通りになんか
生きてってやりたくないな
占い通りでなんか
なくたって僕はちょっとしあわせ
なんか楽しくなった
僕はちょっとだけしあわせ
うそ、結構だいぶしあわせ