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踏ん張りたくとも足取られ
身を委ねたらもどかしい
むかしむかしのその日から
流れる水の にくらしさ
なるようにしかならぬなら
もっと速く 我が身流せ
どうにだってもできるなら
せめて遅く 流れ落とせ
鉄砲水 大雨で 泥の水 がぶがぶ
滝流れ めのまえ岩 間一髪 どろどろ
どこへ行く?なにをする?
どうするどうなるどうしよう?
聞けど流るる水はまだ
ぬるくふやけて苛立たす
塩っ辛いとわかってりゃ
喉は渇いていくばかり
負けるな 流れて いつかは どこかへ
まだまだ 流れは 果てない ようにも
すぐ 落ちるようにも
…いや この水あまのじゃく
上がるかも
とはいえ 今日の日
まだまだ ゆるりと
流れる この水
そうも悪かないと
耳から 浮かんで
日がまた まぶしい
まだまだ 行くだろ
足つく その日へ
足つく その日まで
なのかのゆうべに川へむかうよ
牛乳みたいな川をわたるよ
じゃぶじゃぶいうけど かまわずいくよ
首を洗って まっていなさい
なのかのゆうべに川でまってる
遠い向こうの先をみている
じゃぶじゃぶいわせて かまわずくるの
乾かす布は もってないでしょう
今日だけゆるしてもらう百年
川をずんずん踏みこえていく
流れる水がね きもちいいんだ
夏の川辺も夜は冷えるね
今日だけゆるしてもらう百年
じいっと見つめる対岸の人
手をのばしては 足がうごくの
前へ前へと冷えた水へと
白い両手を つかまえてみたよ
一年ぶりのさわりごこちだ
硬い両手に つかまってみたの
一年ぶりのあたたかみはね
泣きそうになった
泣きそうになった
辺り一面星の川だよ
いつも隔てる 今日も流れる
川の蛍もちかちかいうよ
いつも黙って 今日は光るよ
なのかのゆうべはふれあうひだよ
さんびゃくにちなど どうでもいいよ
きょうがあるから なんでもいいよ
なのかのゆうべのこいのうただよ
ただお互いに あいしあおうよ
願いないから これだけいうよ
きょうがあるから いきていくんだ
なんだかんだで
ぼくら人間
ジレンマの中で たゆたうしかないもの
どうこうと言って
それが鍵だって
明確になんか 変わるもんでもないです
型になんてびみょうに はまらないかたち
はめようとしても 汗かくだけだし
それよりがんばったら 泣きたくなるだけで
明文化される きもちもなにもないです
名前をつけたら 楽になるなら
つければいいです 山のように積んで
名前をつけても 楽になれないんなら
はずせばいいです 積んだものをならして
なんかのはずみで
あっさりと前へ ころがることもある
なんかのはずみで
あっさりと下へ おちることもある
だけどじれったいほど
何も動かないときだってある
ひびがぴきぴきいって
こわれそうなときもある
飛べやしないけど
ぼくら人間
ぬくぬくぬるま湯を ただようクラゲのワルツ
今よりもっと よくなりたい
ぼくらはもっと 強くなりたい
ぼくらはとっても 弱いから
今よりもっと ましになりたい
弱いもんだけど
ぼくら人間
案外悪くないって 思う瞬間もあるでしょ
飛びたくなっても そこはこらえて
歩けないけど かんしゃくの玉
飛びたくなったら 空を見上げて
鳥も雲も空も
ぼくと同じものあるかもしれない
ころころ変わる心の天気
うがうがもがく自意識のうず
それでいんじゃない
生きてるんだし
安穏の上がおちつかなくても
きっとぜいたくじゃないでしょ
泣きたくなって もがきたくなっても
そうしたいんなら 間違ってはないんでしょ
今がいやなのは
生きてたいってことです
よくなりたいなら
動けばいいです
動けないなら
休めばいいです
どうなるか わかんないし
なんもないか しれないし
どうなってるか わかんないし
なんかあるか しれない
飛びたくなったら 息してください
泣きたくなったら 泣いとけばいいです
まだしんでないので いきれるかもしれない
雨ふり傘 骨折った損
乾く間もなく 僕は行くから
落下傘また 寸で救う益
休む間もなく 君は飛ぶから
青い傘の柄 君に持たせとく
泣いた空から 傘の中まで
赤い傘の絵 その右手まで
泣いた君の目 少し乾けば
青い傘の柄 君の手がゆれ
泣いた君の目 白目あかくて
赤い傘の子 少しほほえむ
青い傘の子 少しなきだす
赤い傘の絵 届いたのかな
青い傘の柄 君投げて損
駆けてくるのを 抱きとめる寸
泣かなくっても 逃げやしないよ
落ちた傘待て 泥ついた損
ふうとやれやれ どちら言おうか
雨の中街 抱き合う番い
落ちた傘まで まるでお話
もう飛ばないでね 軽く笑って
落ちた傘持て 君と歩こう
寝てたら羽が生えて
きらきらお粉が舞って
痺れるくらい強けりゃ
とってもいいのになあ
旅して強くなって
仲間は増えていって
大人に褒められるんだ
夢見がちなんです
いつかお空を飛べる
蝶になれたらいいのに
寝てたら龍になって
口から火なんて吹いて
あの人も救えりゃ
とってもいいのになあ
大して強くなくて
僕らはひとりぽっちで
誰にも素通りだなんて
平常通りなんです
弱虫毛虫の僕は
そんでもしょうがないから
地道に尺をとって
けなげに生きてます
いつか放射能の石で
龍になれたらいいのに
大きなお空を飛んで
あのひと乗せてけりゃいいのに