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おどる おどる
ばねの心で
はずむ はずむ
つよい手足で
とんで おりた
すたり地に足
ひそむ はしる
ぎりり爪あと
ないた ないた
つがう相手に
かじる はらむ
あとは生むだけ
あそぶ あそべ
ぜんぶ知ってる
まるめ わらう
いまに生きるの
きっといつでもかわらずに
あなたもきっとあたまのなかで
すまわせているのむしひとつ
あなたはしいつにぎりしめてた
あなたはしらずにぎりしめてた
あおむかせたかおしゃくりあげ
うつむかせてまたしゃくりあげ
ひとこいしやとむしがなく
あまたのひとのあたまのなかで
きっといずれはかわらずに
あなたのかってるむしじゃなく
わたしのむしもだなきじゃくる
ほほをつたってしたたりおちる
みずたまひとつなんになる
みみにはいってしまったことが
きにさわるのがいやになる
こういうさびしいよるだから
ぼくらはもっともぼんくらだ
ずっといつまでかわらずに
ぼくらはそっとうしたふりだ
いっそきえたららくになる?
うすいすいちょくへだてては
つかむことないてをあげた
まうえのすいへいへだてては
とどくはずないてをのべた
つかまるわけないてをふった
にじゅうごじはんのきゅうえんだ
ひとこいしくてぼくはなく
いいたくて
いたくて
ふれたくて
こわくて
さきたくて
からして
さきなくて
まどって
とびたくて
よどんで
なきたくて
きみよぶ
なきたくて
こいして
どうしても
せかいは
今朝の空も梅雨色
見果てぬ夢もなく
見下げ果てきれなくて
ああ 生ぬるいこの町で
僕はなにを歌うんだろう
昨夜の眠りも浅く
今朝も空が泥水
見てたい夢もなくて
点けっ放しのパソコン
ああ 生ぬるいこの僕が
今なにを歌えきるだろう
ひざまで浸かった沼に
底はあるのかないか
そこにあるかな何か
絶えるのぞみもないよ
今夜の眠りはどうか
期待薄の現状
当たったためしはないんだ
はずれがないからいいさ
ああ 生ぬるいこの時に
僕は何か歌えるんだろうか
ああ 生ぬるいこのこころは
なにかいいかたちとっていけるだろうか
ああ 期待はずれの僕は
いつかそうなくなるんだろうか
眠りの砂の清さを
たばこの煙でいぶす
寝たくもないからいいよ
ふるえる声がふしぎだ
ああ つぶれそうな夜毎だけど
いつか抜け出せる日がきたらな
この夜から
ああ 生ぬるいここから
僕は何を飛ばせるだろう
ああ 寝て覚めて息を吸った
僕は何を伝えたいんだろう?
生きてるだけで食っているから
ぼくらはみんな削いではいきる
生きてることは食っていくこと
そうしてぼくらは削いではいきる
むなしくなるのも欺瞞でしょうか
さびしくなるのも偽善でしょうか
そうした思いは
ぜんぶいらないと思いましょうか
いただきます、と
言うことだけは
うそじゃありません
誰かの作ってくれた生をたべましょう
誰かが残してくれた糧で生きましょう
ら ら すべては連綿と
つながってゆく
ま だ すべては連綿と
つづいてもゆく
僕の先まで
名を呼ぶことで君が笑うなら
僕この気持ちを好きといいます
名を呼んだって笑わなくなって
どうしてこのきもちなんと呼びましょう
むなしくなるのも自由でしょうし
さびしくなるのも勝手でしょうね
そうした思いは
ぜんぶ捨てようと思いましょうか
さようなら、と
いうことだけは
たしかな今ですね
あなたの残していった嘘をたべましょう
あなたが捨ててしまった僕を生きましょう
ら ら すべては連綿と
つながっている
あ あ すべては一瞬が
つみかさなって
僕に沈むだけ
今見知ることのできない世界
僕がどうしてかなしめるでしょう
今うごいているたしかな世界
僕はこうしてただ生きている
むなしくなるのも欺瞞でしょうか
さびしくなるのも偽善でしょうか
生きたくてかなしいや
なんて力なく笑うだけの僕ですが
しがみつきたい、と
思うことだけは
功も罪もなくて
僕ならいつくしむ心持っていきましょう
君は明日明後日どうにでも生きましょう
ら ら すべては連綿と
つながっていく
あ あ すべては漠然と
重いも軽いも
酸いも甘いも
あがいてもがいてくるしみましょう
ただせいいっぱい好きといいましょう
泣いてもいつかは起きあがりましょう
ただぼくはいま食べて生きましょう
僕は僕にだけそれだけ言います
どうせいつかは連綿にのまれ る
何に食われる?
世界は過食