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天辺青くて秋からぬ
僕はぽかんと眺めてた
真上から影落ちていく
途方に暮れておりました
流れ雲またゆうるりと
そぐわない陽射し横切った
たちつくしてる僕はただ
キンモクセイを吸っている
天辺青くて晴れ晴やし
僕はぽつんと笑ってる
どこにいたなら泣けますか
途方は暮れていきますよ
流れ雲なら過ぎ行って
ここらの空には今いない
たちつくしてる僕呼んで
乗せてくれたらいいのになあ
天辺青くて飽きてきた
僕はそろそろ泣けるらしい
ろばと叫べる穴もなく
途方が暮れておりました
流れ雲なあ僕もいま
君らの仲間を飼っている
たちつくしてた僕のなか
どうやら風向き変わったな
天辺青くて吹か吹かし
僕はよっこら歩いていく
キンモクセイはゆらいでた
オレンジをしきつめる日まで
白昼キンキラ星がとぶ
まぶたの裏まで焼けぬいた
真暗キンキラ星がいる
あ、なんかきれいだな
★
ビンカンニンゲンくるしんだ
糾弾もしない鈍感で
やっと家着きねころんで
そしたら雨が降っていた
あ、なんとまのわるい
★
音が刺してくる耳ふさいでる
誰のことかも僕は知らない
日が差してきて目をつむってる
僕はここらでとけていましょう
あ、あ、よわいなあ
★
ここはぬるくて温室で
わかんないからおこられる
腹が煮溶けてしまっても
わかんないからおこられる
ま、どうもなりはしない
★
ビンカンニンゲン気疲れだ
僕をそしるのやめてくれ
せめて穴掘り大声で
誰のわるくち叫びましょう
あ、やんできましたね
★
口の中だけで雑言はいた
悪いようなでやめてしまった
呻いているのも飽きたから
聞こえない歌を歌ってよう
あ、あ、だれにだろ?
★
陽の日が暮れて暮れきって
黄昏チカチト星ひとつ
目をつむったら見えはしない
夜毎チカチト星みえる
あ、なんかきれいだな
★
あ、あ、ねがいごと
(ひとつ)
透けた傘でも空は曇って 僕らはもっと不安がちです
冷たい雨は真上で切れて 静かに落ちる水玉の跡
大事な人は大好きな人は
毎日毎日進んでくから
ただただ僕はそれを見ていて
ばからしいほどこわいのたまに
いつか遠く遠くへ 君もいなくなるって
僕もいつか必ず 道を踏めなくなって
ねえそんな風には 僕ら言ってしまうね
ねえこんな空虚に 鶏を食べておいてさ
あいまいな雨は朝から止まない
僕をくるんでるおびえもろとも
全部冷やしてくれたらいいのに
湿って絞めてくれるばっか
青い傘でも君が開けば 僕まだちょっと安堵しそうだ
あたたかい手は隣で揺れて つなげないけど足は出る
大事な人が大好きな人が
毎日毎日笑いますよう
ただただ僕はそれを見ている
ばからしいほどかなしいたまに
いつかが近く近くへ じりじり迫ってきてる
鎌をたずさえて笑う 誰を迎えにきました
ねえそんな風にさ 僕ら悲しみがちで
ねえこんな空虚な 時間がたまにくるよね
つのる不安が僕の毛布に
なりかわろうって顔してるけど
ちょっと違った僕はほんとは
君にはがしてもらいたいみたい
雨の日笑顔、虹を待とうよ
震えてる手にあったかい手が
大事な人、大好きな人
今日も明日も笑ってください
僕もつられてちょっと笑って
ばからしいほどしあわせでこわい
しらじら読んではいなかった?
夕べつけてた笑顔のマーク
むりくりつけろでいましたか?
軽くするなら浮き流れ
重くするなら沈み着く
そうと知っても君はなお
僕を浮き輪にせずにいる
君を重しのはずもなく
僕は安堵になりえなく
そうと知ってる僕だけど
たよりない身へくるたより
からから鳴らばそう言えば
音色くらいは聞けるはず
夕べついてた笑顔のマーク
そっとなぞって泣き笑う
青む空へと波打つ雲は
ひつじの毛並みのようだった
僕の手でもよごれた
白いハートは汚れる
僕の手もよごれてた
白いハートが笑う
ふたりっぽっち
みんながいつかにかわってる
ふあんになっておいかけた
みんながどこかにいっていく
ないてるぼくのせんはない
―――
埃がふかりきらきら
払い除ける気もない
埃がたかく積もった
いつか塔になるかな
天まで雲に紛れて
ぐれえのまちに
みんなはいつしかうろちょろと
じぶんのはなしをさがします
みんなはいつしかちゃぷちゃぷと
じぶんのはなしをすくいます
―――
白いハートは汚れた
僕の手でもよごれる
白いハートは汚れて
なんだかうつくしく
僕ら泣き顔で笑う
ふたりっぽっち
みんなはいつしかかえらずに
じぶんのはなしのみちにそい
みんなはいつしかまんぞくに
たあいないうたでわらうのです
―――
白いハートは汚れて
みんないってしまうよ
僕は白くないハート
ちゃらりと鳴らしてた
白いハートがゆがんで
ひとりっぽっち