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あいあいがさがあったんだ
だれかが描いてあったんだ
雨宿りの下 壁の上
あいあいがさがあったんだ
だれかが描いておいてった
もっていけない傘がある
赤いハートをなぞったら
つづく傘にはふたとおり
しらけるくらいのセオリーを
踏んでった人はだれかしら
幸せにいつかなりたいの
そのひとときみとおふたりで
幸せにいつかなれました
そのひとときみとおふたりで
僕は大雨かきたさず
かわりに少し 爪たてた
ハートの中心 爪たてた
あいあいがさはまけません
僕の雨にも まけません
車ばしゃりと水跳ねて
ひとりの僕をおいてった
あいあいがさはまけないで
ぽつり名前をぬらさない
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01/落書きの相合い傘
Title by.メノウメロウ http://emu.michikusa.jp/
雨が降る、雨が降る
お掃き清めの水が降る
傘をさす、傘をさす
清められたくないのです
流されそう、飛ばされそう
いっそきれいに拭き清め
冷えた風、目をとじた
雨を舐めても味しない
風さらう、傘さらう
おやめください青いのは
雨が降る、雨が降る
お掃き清めの水が降る
雨が降る、雨が降る
黒いじべたに水が張る
澄んだよう、透けていた
ちょっと止まって花を見た
つめたいね、つめたいね
こどもが言い合い走ってく
私ひとり、私ひとり
つめたいねえと歩いてく
雨がやむ、雨がやむ
お水たまりは屑浮かべ
日がさした、影さした
お水たまりに足浮かす
傘とじた、傘とじた
少しきれいにしてくれた
靴ぬれた、靴ぬれた
いいやきれいにしてしまえ
水張った、水張った
その上歩いて家かえろ
しゃぱしゃぱと、音立てて
蹴立てず静かに家かえろ
小市民なりの絶望が
ふくれあがって喉ふさぐ
青二才なりの諦観が
ねじれよじれて首しめる
ああ ああ 僕は泣きそうだ
僕は僕なりに泣きそうだ
ああ ああ 僕は泣けてきた
僕は僕なりの絶望だ
人がきいたら笑うだろうが
人に笑われたくはない
人がきいたら怒るだろうか
人が怒っても意味はない
絶望感 絶望感
つぶれて終わりたくはない
絶望感 絶望感
ひしゃげて終わりたくはない
できたらこんなことで
僕だって泣きたかあない
できるなら僕だって
いさぎよく生きていたい
焦燥感 焦燥感
焦がれて負けて地を踏んだ
焦燥感 焦燥感
青い花など咲かないか
ああ ああ 僕もできるなら
ゆきづまりでいたくはない
ああ ああ 僕もできたなら
どんつきで泣いてたくない
ああ ああ 甘くて寒々と
生ぬるい風が吹いていた
ああ ああ 青くて寒々と
それきり空は動かない
できたらこの思いを
もう少しましなことばに
真っ黒いチョコレートを
ハート形にするみたいに
ああ ああ 重ねるだけ日々が
ああ ああ まだまだ薄っぺらい
ああ だけどまあもうちょっと
素足で歩いていくつもり
ああ ああ この細長い先
あっけなく日で 花が咲くかも
あっけなく空いて 道があるかも
ああ ああ 今日は一歩だけ
ああ ああ 明日は明日だけ
ああ ああ 負けるなもう少し
ああ ああ 日々はつづいてく
ああ ああ 絶えずつづいてく
おおむかしっからこの星は
石が降っても地割れても
何も変わらず回ってた
ときに幾年氷漬け
ときに幾年干上がって
それでも今日また回ってる
青く浮かんで巡ってる
もしも今日また爆弾で
仮にみんなが粉々で
そして草木の一本も
なくなり果ててしまっても
星は変わらず巡ってた
虫下しでも飲まされた
ひとりぽっちの猫のよに
もしも明日また君が飛び
皆がやんやと騒ぎ立て
あの娘の家から一日と
笑う声すらなくしても
何も変わらず日は巡る
星は変わらず家のせて
真暗な空を巡るだけ
もしも昨日に何かあり
国を大きくゆるがして
ぽつりと残った人たちの
泣く声だけが響いても
天をなくしたわけじゃなし
いつかまたその風景は
だいぶ変わってまた戻る
焼けた草木はまた生えて
生きて人々子を残し
子らはぐんぐん背を伸ばし
大人になって愚を望む
そして歴史は繰り返す
どだい大きなこの星を
ひっくり返すこともなし
今日ものどかに日は昇り
どこかで誰かは泣いてても
君はたいくつ大あくび
空に何かを探してて
飛行機雲がのびている
窓の外には地の果ても
遠く遠くてたよりない
君をのせてる星もいま
空を見上げて月を見る
遠く思えるその中で
ちかりと光る 月を見る
遠く遠くの 星を見る
お一人様一パック限りの人生
どうぞご自由にご賞味下さい
食うか腐るか落として割るか
なんなら孵化せよ あんたのもんだ
転び転がり落ちて掴んで
割れちゃいけない卵を守れ
トラップハプニンアクシデント
神様とやらのベタな演出
すんでの所で生きた心地を
神様とやらの思し召しかも
お一人様一パック限りの人生
どうぞ適当にご賞味下さい
食うか食わぬかそれも自由だ
けど忘れんなよ それで最後だ
お一人様一パック限りの人生
自分ら次第に口を出すなよ
食えと腐ると落として割ると
なんだよテメエは 俺の卵だ
アタッククラッシュキャッチでセーフ
奇跡と呼ぶのもお前の勝手
落ちても弾んでまた手の中へ
そんなミラクルたまにゃあるかね
賞味期限は いつまでなんだ
知ったところで まだ残ってる今
今日か明日かも知れないし
記録更新するかもしれない
お一人様一パック限りの人生
思う存分に味わえよほら
買っちゃった以上 食っていただいて
並び直しも もうきかないんで
末にヤバイかいつか落とすか
白と黄色と透明の人生
焦んなくてもじきに腐るさ
その時までに 食えるだけ食えば
落とすも飛ばすも何でも自由
あんたが落とすの止めるのも自由
何でなんてまあ知ったこっちゃない
俺はでっかいオムレツが食いたい
ああ、どうぞ生ある限り、
お一人様一パック限りの人生を!
お楽しみあれ